産業用自家消費型太陽光発電・蓄電池の提案ツール「エネがえるBiz」のオンラインマニュアル
エネがえるBiz操作マニュアル
産業用自家消費型太陽光発電・蓄電池の提案ツール「エネがえるBiz」のオンラインマニュアルをちょっとシンプルにした形でご紹介します。
詳しくは実際のマニュアルを参照ください。
→ https://www-biz.enegaeru.com/manual/index.html
●エネがえるBiz:ログイン画面
エネがえるBizは、クラウド型のツールです。ブラウザとネット環境だけあれば使えます。ユーザー名(メールアドレス)とパスワードを使ってログインしてください。
●画面の構成
使い方はとてもカンタン。左側のナビゲーションメニュー。右上のユーザー情報。右下に出てくる丸ボタンを押すとチャットで使い方や不具合の際のチャットサポート。
チャットサポートでは初回回答が約30分。問題解決完了時間は約1-2時間。の実績となります。レスポンスが早くて助かると好評です。
こんな配置となります。
●自家消費シミュレーション実行
カンタン7ステップ(最短4ステップ)で難しい自家消費型太陽光・蓄電池の経済効果を診断できます。ざっと流れをご紹介します。
STEP0:シミュレーション一覧
STEP1:プロジェクト情報
エネがえるBizのデータ構造は、①プロジェクト情報→②施設情報(複数登録可)→③シミュレーション(複数シミュレーション可)という3層になっています。
さらにそこに紐づけるための「ロードカーブパターン」「電気料金プラン単価」は事前にマスタ登録しておくことができます。
そのため、過去の提案や情報収集によって蓄積された自家消費提案において登録されたロードカーブパターンや単価情報を再利用して、使えば使うほど提案が楽になる仕組みとなっています。
提案先の需要家・顧客名などプロジェクト名(物件や案件名)を登録してください。
STEP2:施設情報
提案する施設情報を登録してください。その際、契約中の電力会社・電気料金プランは、エネがえるBizのデータベースに登録済みの100社3,000プランからプルダウンでカンタンに選ぶことができて便利です。
※エネがえるBizデータベースに登録済みの電力会社・料金プランについて
特別高圧・高圧電力・・・大手10電力のHP公開単価は登録済。
低圧電力・低圧電灯・・・大手10電力+新電力100社 約3,000プランの単価は登録済。
※高圧、低圧関わらず「値引きされた独自単価」は別途マスタ機能を使い事前に単価登録(契約容量方式/ピーク容量方式とそれに伴う基本料金単価や、季節別・時間別・容量別の従量単価なども柔軟に設定しシミュレーションに反映できます。そのため値引きされた単価でも問題なく反映可能です。)
※30分値デマンドデータのCSVインポートについて
365日30分毎または1時間毎の使用量のデマンドデータ実績値があれば、当社指定のCSVにコピペしてインポートすることで自動診断もできます。 "データファイル" と表示されている横にある "クリップ" アイコンをクリックして、ファイルを読み込んでください。 ファイルが登録されると "(登録済み)" となり、"使用する" のチェックマークが表示されます。 なお、登録済みの状態で再読み込みを行うとデータは上書きされます。
STEP3:ロードカーブパターン(1日)の設定
稼働日、非稼働日、繁忙期などのパターン毎に1日の電気使用量カーブ(ロードカーブ)を定義します。(1施設につき最大6パターンまで定義可能)
※ロードカーブとは、30分or60分単位で表される電力需要・電力使用量曲線です。1日の全体に対して時間毎にどの程度の比率で電力が使用されるかを相対値の割合(%)で示しています。特に高圧電力契約の需要家では、過去11ヶ月(1年)のうちで30分単位で見たときの最大需要電力(最大デマンド値)で基本料金の単価が変わるため、現状の電力消費量を推計するために適切なロードカーブの適用が重要になっています。
エネがえるBizでは、30分値デマンドデータ(365日分)を需要家から入手できる場合は、それをCSVでインポートするだけで診断できます。ただ、需要家となる事業者や顧客との信頼関係や、営業の初期フェーズではデマンドデータを入手できないケースも多々あります。その場合に、エネがえるBizのSTEP3・4のロードカーブパターン(1日)の設定とカレンダーの設定(ロードカーブパターンへの割当)を使うことで、概算で試算できるという便利な機能を用意しています。
(参考)デマンド料金制とは(デマンド監視システム) | 関西電気保安協会
オススメ機能:11業種45パターンの業種別ロードカーブテンプレート
例えば工場や病院、飲食店など業種とだいたいの電気使用量(kWh)はわかるんだがロードカーブパターンはちょっとよくわからない。デマンドデータもまだもらえてない。そんなシーンで使えます。業種・規模・稼働日(平日or土日)別に45パターンのテンプレートを適用することでざっと自家消費・余剰電力の診断ができます。
STEP4:カレンダー(ロードカーブパターンの割当)の設定
ロードカーブパターンを割り当てるためのスケジュールを設定します。ルールの編集は特定の日付あるいは曜日、祝日等を指定した割り当てルールを定義していきます。
※例えば、需要の大きい工場の平日のデマンドカーブを特定の日付や曜日に割り当てる。夏休みの需要はほとんどないので夏休みの期間をスケジュールでセットして休日のロードカーブを割り当てる。などなど柔軟にセットすることで消費量推計の精度を高めます。
項目の追加は "+"、削除は "X"アイコンをクリックしてください。
ルールは上から順に評価されるので、重複するルールがあった場合は最初に該当したパターンが割り当てられます。 なお、"項番" を変更することで、順番を変更できます。
STEP5:太陽光発電自家消費シミュレーション
●太陽光発電量(kWh)の発電量推計データのCSVインポートについて
別のシミュレーターを使っている。または発電量実績値データを365日30分/60分値で入手している。その場合も、当社指定のCSVフォーマットに転記してインポートするだけで自動計算されます。 "施設の情報 (Step2)" と同様に "クリップ"アイコンをクリックして、ファイルを指定してください。
●太陽光発電量(kWh)の発電量推計データがない場合→エネがえるBiz側で推計します。
エネがえるBizの太陽光発電量の推計は、以下のステップで計算します。
・METPV20の日射量観測地点(施設の都道府県でフィルタリングされています)から近隣のものを選択する
・ 太陽光パネルの出力・方位角といった情報を入力(3面まで入力可)し、発電量を計算する。
・年間予想発電量がある場合はオプション項目にある年間予測発電量(kWh)を入力すると計算結果を補正します。もしメーカーの発電量シミュレーションなどで年間予想発電量(kWh)がわかる場合は精度アップしますので必須でご入力ください。
"シミュレーション"ボタンをクリックするとシミュレーションを実行します。
STEP6:蓄電池シミュレーション
●蓄電池シミュレーションの設定項目
蓄電池シミュレーションに移る。前のステップの参考値に従って、蓄電池の設定の初期値がセットされています。
蓄電池の設定は実効容量、充放電の定格・変換効率・時間設定といった基本的な値を指定する形となっています。(特定の機種に依存せず自由度高く診断ができる)
提案する蓄電池にあわせて実効容量や充放電の時間帯など変更し、「シミュレーション」ボタンをクリックするとシミュレーションを実行します。
蓄電池を使用しない選択も可能。
●蓄電池シミュレーションの動きについて
(※充放電量は 実効容量、充放電の定格、その時の残量により制限されます)
- 余剰太陽光がある場合は蓄電池に充電する。
- 買電量が目標ピーク値を超えないよう、蓄電池の放電で補う。(ピークシフト)
- このピークシフトは放電時間の設定によらず、充電時間帯以外であれば行う。
- 放電時間帯は目標ピーク値によらず放電を行う。
- 放電開始と放電終了に同じ値(0以外)を指定した場合は、ピークシフト以外の放電を行わない。 (両方 0 の場合は、充電時間帯以外は常時放電する)
- 充電開始と充電終了に同じ値(0以外)を指定した場合は、系統からの充電を行わない。
- 両方 0 の場合は、放電または太陽光充電がなければ、目標ピーク値を超えない範囲で系統から常時充電する。 この場合、”翌日の余剰太陽光蓄電を前提に系統充電を減らす" オプションは指定できません。)
●シミュレーション結果の表示とExcelダウンロード
最終的に出力されるExcel診断レポートのサンプルはこちらでダウンロードください。